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 新聞やテレビでも取り上げられた湿潤治療。消毒液もガーゼも使わないという、新しい治療方法です。治療手順と同時に、症例をご覧ください。

■■□ 湿潤療法(新しい創傷治療)

 キズの治療は従来よりキズを消毒した後ガーゼで被う治療が慣習的に行われています。しかし、この事は逆にキズの治癒(治り)を遅らせ、患者さんに無用の身体的苦痛を与えているとして最近新しいキズの治療法が夏井らにより提唱されています。閉鎖療法、ラップ療法、湿潤療法、モイストヒーリングと言われる治療法です。この治療法はキズを被覆剤などで閉鎖して湿潤環境を保つことにより治癒を促進させようとする考え方です。この治療の原則は「キズを消毒しない」、「キズを乾かさない」の2点です。キズをまず水道水で洗った後ラップ(創傷被覆材)で被うだけの簡単な方法です。 当院も平成15年9月からこの新しい治療法をすりキズやヤケドなどの治療で実践していますがキズが早く、きれいに治ることを痛感しています。ケガをされた方は是非お試し下さい。




 水道水で傷口をきれいに洗います。(創面に泥等が付着している場合は、シャワー等で流します)。


 水気をふき取って、血が止まるまで手で押さえます。


 傷口より大きめに切った「食品包装用ラップ」をあてます。ワセリンがある場合は、ラップ表面にしっかりと塗ってください。


 絆創膏(ばんそうこう)などで動かないように留め、傷が深い場合や大きい場合は、包帯やタオルで覆います。


 通常は1日1回、暑い季節なら1日2〜3回食品包装用ラップを交換します。同時に、傷周辺を洗います。


 つるつるの皮膚ができてきたら、治療は完了です。




 道路で転倒し、顔面に擦りキズを負い翌日に当院受診。
創面は痂皮に被われ、砂などの混入を認める。
 局所麻酔下にブラッシングを施行。
 出血を認めるため、アルギン酸塩とフイルム材で創を閉鎖。
 翌日。創は完全に止血している。
 ハイドロコロイドに変更し貼付。
 3日目。上皮化は進んでいる。
 7日目。上皮化はほぼ完了。


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